【Holly’s17秋オークション】精選競売作品回顧

- TOP 10 -

LOT 0533

高奇峰 クジャクが尾羽を広げる

着色纸本 縦軸

1914年作

145×94cm

落札価格：RMB 9,200,000

『クジャクが尾羽を広げる』は高奇峰が帰国後の1914年に創作された傑作で、当時画家がちょうど人生の盛りです。日本の伝統的な絵画や洋画の理解と研究をしているうちに、高奇峰が有効的に洋画の中に使っている幾何学、遠近、光線、透視などの技法及び日本画の中に重視された環境にレンダリング、光と影のコントラストなどのスタイルが自分の作品に導入してきて、絵の中のクジャクが伝統的な画法ですが、作品全体の筆墨が細やかでつやつやしていて、柔らかい雰囲気を現わしています。クジャクの姿勢が婀娜で、尾羽を広げる時に羽が輝いています。羽が風に吹かれて揺れて、生き生きとして、頭上の冠の羽が細い筆で細い綿毛状態で1つずつに引き出し、スマートの美しさを添えています。羽の上に飾っている少しずつの青緑色がカラー目のようで、一枚ずつに重なっていて整理を整え、その中に挟み込んでいた長い毛が針のようで、質感が強く、非常に美しい立派な王者のスタイルが見られます。このような堅実なスケッチ基礎を持ちながら、装飾性も豊富な表現手段は、奇峰が日本の画風に影響された跡が流れ出てきて、色が明るくて響いて、スマートの美しさをイメージして、雅ながら自画自賛におぼれることではなく、俗っぽくて媚びるわけがありません。

- TOP 9 -

LOT 0234

乾隆帝 宸筆「名阀令器」

ピンク库絹 扁額

71.5×216cm

落札価格：RMB 9,430,000

乾隆宸筆の扁額文「名阀令器」は同時に北京文物商店の旧蔵で、97年翰海より放出されて、尺の幅が巨大で、宮廷ピンク庫絹をベースにして、上部にも「乾隆宸筆の宝」の印があり、それ以外の識別できる印鑑もないで、清皇帝扁額文の規格一致性が見られます。朱文印鑑「乾隆宸筆の宝」が『清代帝后玺印谱』と『乾隆宝薮』の中に両方とも原稿の印を記載されて、書道用墨と印鑑用朱肉も多少の異なったレベルがあって宮廷御制の特徴を現わします。

宸筆「名阀令器」の中に、「名阀」とは名望ありの家柄を指します。『新唐書?柳玭伝』には：「東都仁和里裴尚书宽子孙众多、实为名阀」とあります。「令器」とは美材を指し、優れた人材に例えられることです。『三國志?呉誌?張厳程阚薛伝論』には「张紘文理意正，为世令器」とあり、両方を組み合わせて見ると、「门阀令器」の意味は明らかにわかられ、つまり、名門貴族の中の優秀な子弟を指すことです。その内包寓意を見れば、重臣名将の邸宅に賜るべきです。

- TOP 8 -

LOT 0238

王翚　江山無限図

着色纸本 手巻き

1710年作

33×355cm

落札価格： RMB 9,545,000

この巻き『江山無限図』は王石谷に「庚寅秋仲」と自署され、つまり1710年に当時79歳の画家に作成され、画家と絵画が両方共に晩年になった逸品、熟練と洒脱な筆法で、雄勁と秀麗を現し、まるで入神の域に達するようで、古人の長所を身に着けながら自分なりの特徴で創作したものです。

作品に描いた江南の風景は、住んでも良いし遊んでも良く、山並みが美しく、草木はこんもりと茂っていて、茅屋と楼閣、湖面に舟を浮かべていて、いずれも夏の静寂と自在の境に至って、心に染み渡ります。石谷自分の話：臨赵松雪江山無限図。ところが、筆法の風格は依然的に自分なりのものより離れません。筆法の運用が雄勁と秀麗、色墨がうるおく、雄渾で雅逸、精気満々、人に憧れ、晩年になった石谷老人の精緻な作品です。

- TOP 7 -

LOT 0253

谢稚柳　花鳥十二開

画帖 着色纸本

34×46cm ×12

落札価格：RMB 9,545,000

編者の言葉：2015年2月11日にコレクターの吴子玉先生を訪問した途端に、恩師谢稚柳画帖の鑑定を頼みまして、子玉先生は画帖を賞賛し、もし奥様の陈佩秋より題詩堂をいただければ、もっと完璧になり、よりせっかくだと言いました。陳先生は高齢になり、冊ごとに四文字だけで書き込み、画龙点晴だと言いました。持ち主の依頼によて、子玉先生は代わりに十二開画帖に初稿を書きました。

1915年3月7日に持ち主が画帖を連れて上海へ行って、陈佩秋先生が見つかりました。陈先生は画帖を開けた時、興奮したと感じて、もしかして「10年の災禍」と谢先生の境遇を思い出したかもしれません。後で陳先生が知っている人の少ない画帖に関する背後のストーリーを述べました。陳先生によると、1973年謝先生（谢稚柳）は基本的に人身の自由を回復して、でもまだ手配の仕事がないので、家にうろうろしていて、時々に書いたり描いたりしていました。ところで、体の不調で、且つ目も悪くなって、若い頃にほとんどが描いた密画は既に無理になりました。それで、彼は家で朝から晩まで、毎日徐熙の落墨法を研究したり、琢磨したりして、ようやく成功になりました。十二開画帖はこの時期の重要な作品です。彼女は画帖をもらって、詩堂はどう上げるかよく考えさせてもらって、出来上がり次第、取りに連絡をすると言いました。

陳先生の家族によりますと、陳先生は二日を利用して、各画帖画面の違いによって、それぞれの資料を探して、原稿を立案しました。落筆の時、画帖ごとの詩堂がぎっしりと書きました。最初の四字のみからぎっしりと書いたまで、陳先生はこれに対する重視と感情が感じられます。持ち主が一つの画帖に「稚柳佩秋夫婦同珍赏」の印鑑があるのを気づき、そのため、陳先生に尋ねました。彼女は、私たちの人生の前半期は激動と運動の中で過ごして、「文革」の災難から逃げ出して、改革開放後に安定な生活を送りながら、再び芸術の創作に戻られ、しかも謝先生（谢稚柳）が芸術上に革新があり、本当に容易ではないことで、皆が非常に大切だと感じていて、また落墨法の成功と作品品質の認めを表すと答えました。また彼女は、この印鑑は上海篆刻大師方介堪先生より寄贈されたものだとも伝えました。

2015年6月5日、持ち主が上海陈佩秋先生の家へ行って詩堂ができた画帖を取り戻しました。

- TOP 6 -

LOT 0811

李铁夫

刘思健肖像

布油絵

92.5×64 cm 1943

落札価格：RMB 10,810,000

『劉思健肖像』は李铁夫1943年に友人の刘栽甫の息子刘思健のために創作された油絵で、広東美術館は1999年に刘思健の息子にこの油絵を借り蔵したことがあり、且つ学術研究及び展示を行って、広東省美術館が創設した『美術館』雑誌2002年総第2期（105ページ）『広東美術館蔵李铁夫作品研究』という文の中にこの作品に関して言及しました。

刘思健はしばらくの間に油絵を創作することにつき李铁夫に教授されたことがあって、時々李铁夫の生活にもお世話をしていて、李铁夫との記念写真が残りました。李铁夫が刘栽甫の娘刘素薇のために描いた『劉素薇肖像』油絵は既に広東美術館に収蔵されました。

注：この作品は広東美術館に借り蔵したことがあります。借り蔵時間：1999.1.27

- TOP 5 -

LOT 0252

张大千 芭蕉官女

着色纸本 縦軸

1944年作

66×43.5cm

落札価格：RMB 11,500,000

この絵『芭蕉官女』は1944年10月に作成され、ある鳳凰冠を被った女官が体を石に掛けて、地味な服を着て穏やかで、幽愁な顔をして何かを考えるように、薄い化粧した顔が端正な容姿を表し、唇に浮かべて細やかな笑顔が花のように見えられます。1944年大千が喜んで鳳冠女官を作成し、当年8月に上清道观のために鳳冠女官を作成して、靑城道士が石に字を刻む碑を立てて、靑城山もう一つの名所を添えました。

大千に創作された女官が敦煌の洗礼を経て、明清以来の繊細を捨てて、豊満並び健康な美しさへ改めました。服装の描写は至極な美しさを追求し、細かいところまで描きました。

この『芭蕉官女』は簪に吊って緑石のペンダントでも、芭蕉の葉の下に隠した柘榴スカートの裾でも、緻密で描いて、濃厚な彩色を運用して、盛唐より残された手法が見えられます。

- TOP 4 -

LOT 0609

周彦生

玉堂富貴

レンズ 着色纸本

194×506 cm

落札価格： RMB 21,850,000

周彦生の写意花鳥がユニークで、彼が密画の花鳥画につき堅実な基礎を持っているため、「色で線を作り、線で形を作ることが最も上手で、客観の物質対象が行、質、実」で1つに繋がって、「表現が非常に正確」、且つ線と色、しっくり溶け合い、その作品に展示された画面は更に綺麗で、飄逸で、自然に生き生きと見せられます。

- TOP 3 -

LOT 0834

赵无极

16.12.2001

布油絵

146×114cm 2001

落札価格：RMB 32,200,000

Holly’s芸術総監王野夫よりの解読：我々は既に赵无极先生の作品を数年間に研究してきました。赵无极先生の芸術創作は三つの段階があると思います。第一段階では、彼の作品に破壊力があります；第二段階は、60年代の初、これも彼の最盛期で、この段階で彼の創作は心からの抑圧された力を反映しています；晩年になった赵无极は、人生経験の蓄積で、たくさんの経験をした後、再び新たな世紀、新たな国際環境、新たな芸術創作の注目点に直面し、彼の内心からたくさんのものを放出されて、同時に新しい力が生まれ、その力は宇宙の愛、光のものです。私は、赵无极『16.12.2001』この作品はその力を代表とする核心の作品だと思います。

第一段階では、赵无极の「破壊の力」はヨーロッパ一シリーズ芸術大家の影響を受けたからです。抑圧の力は赵无极先生自身から出てきた最も真実な力です、私は、赵无极先生の第三段階の力は彼の芸術創作の最大の価値を体現すると思います。

赵无极及び彼の作品より放出した日光、大きな愛に満ち、同時に人に想像力をさせます。それで、これは非常に優秀な赵无极作品です。Holly’sの前、人々が注目した赵无极はほとんどが彼の「抑圧の力」、「破壊の力」のみに注目していています、ところで、赵无极は抑圧を放棄して、大きな愛を持て出して、美しい力、愛の力及び宇宙の力、光の力を最大限度的に放出してきました。私たちは今回のオークションをきっかけにして、赵无极の第三段階のものを現れることを希望しています。」

- TOP 2 -

LOT 0254

弘一 《四分律删繁补阙行事钞》二册

水墨纸本 画帖384开

1933年、1935年作

25.5×18.5cm

落札価格：RMB 32,200,000

この弘一手書きの『四分律删繁補阙行事钞』、その表紙前編のラベルには、落款時間は癸酉年五月とあり、当時の法師はその年若しくはもっと早い時期に抄録し始めたはずです、場所は泉州大開元寺尊胜院です。

二冊が共に七万字あまりで、文字が簡潔で、数千個の夜を使って、その一生の中で最も重要なもの、苦心して光輝いた雄編とも言えます。その中から、法師が日々の修行で勤勉敬虔の姿が見られて、また彼が律宗の研究と実踐を粘り強く貫くことを表します。行間にあふれ出てきた無上の清涼の境、更に人の心を震えています。その中に含んだ信仰の光と芸術の価値は、計られません。

- TOP 1 -

LOT 0248

傅抱石　石涛詩意

着色纸本 縦軸

1945年作

200.5×30.5cm

落札価格：RMB 41,400,000

『石涛詩意』は傅抱石が抗戦期間蜀に入って重慶西郊金剛坂の下で寓居した時に作成した作品です。その作は1945年に創作され、ちょうど傅抱石金剛坂時期の最高峰、彼の平生傑作『潇潇暮雨』もその年に創作された作品です。全絵は縦長掛け軸を構図にして、縦２００センチ、横30センチ、傅抱石の山水中堂作品の中で、絵幅の割合がこんなに長いのは、これ以外は存在してなく、本当に珍品です。

画面に狭い空間の中で，各物象の手配が自然に秩序し、急に峰が曲がって道がくねるのを見ながら、また飛雲流瀑も見られ、雲の奥に樹木が山の中に隠れ、高士らが対面に座って放談をし、画家が構図につきの非凡能力を見るだけでなく、ある種の幽冥と象徴的な情緒が漂っているような境に至るまで、これはゴーヤ和尚石涛の詩の境地にぴったり符合しています。

絵中の添え書きは石涛が彼の作品『桃源郷白竜潭』の中で作った詩、その絵は康熙丙辰に創作され、石涛が再び黄山に登って、心の中に禪の境界があり、絵も遠く地方へ浮かべていくような気がして、『黄山8勝画冊』第三冊（今蔵日本京都泉屋博古館）、絵の詩は実に白竜潭上の桃源庵の住職氷琳和尚のために書いたもので、すなわち冒頭の中の「達人」です。禪僧を訪ねるテーマに加えて雲水舞い上がる詩思、その境を現れるのは簡単にできなく、傅抱石のようにこんな幅長い雄編を配置して境地を書き、彼の右に立たれるものはいない。

Holly’s2018春オークション

競売品募集が既に起動します

お問い合わせを期待しております。

Holly's インターナショナルオークション